インフォームドコンセント 2017年8月30日

インフォームドコンセント

インフォームドコンセントの概念は浸透して久しいですが、院長先生のお考え、クリニックの方針により、その取り組みは様々です。



取り組みによっては、飼い主さまと良好な信頼関係を構築することができる一方で、逆に失患につながることもあります。



獣医師法において直接の規定があるわけではないので、十人十色、院長先生・クリニックの特徴があらわれますが、皆様のお考えをお聞きしました。



説明事項など



メリットとデメリットを淡々と説明して選択を迫るのはNG。



正直、判断の難しいところもあるが、「私ならこうする」など、飼い主さまの目線で必ずどちらかにウエイトを置いている(A先生)



獣医師としての責任、飼い主さんの判断の責任、お互い責任逃れにならないように(B先生)



診療時間について



インフォームドコンセントも含めて15分以内を目指している。それ以上かかるのはその病気について理解が足りない場合か、飼い主さんを「説得」している場合。(C先生)



その他コメント



若手の先生に向けて以下のようなコメントもあります。



 若手の先生はしっかり時間をかけている印象があるが「説明〜同意」ではなく説得に走っている方、特にレベルの高い検査にもっていくように口説いている方も多い(D先生)



知識がある故に飼い主さんが知らなくても良い情報、聞いても分からない情報を説明しているケースも多い。(E先生)



クリニックの状況によって本当にケースバイケースのようです。



必ずしも長い時間をかけて説明することが効果があるとは限らない?説得にならないように?などのご意見が多いようです。



獣医師としての責任、リスク管理も重要ですが、飼い主さまの目線をもった対話による信頼関係の構築が、新のインフォームドコンセントではないでしょうか。


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