動物病院「徹底資金繰り」シリーズ1 | 苦しくなる前の「有借金経営のススメ」 編 平成30年2月27日

動物病院「徹底資金繰り」シリーズ1 | 苦しくなる前の「有借金経営のススメ」 編

動物病院は窓口収入が多くを占めますので、日々の資金繰りはそれ程問題ないと考えますが、以前と比較して動物病院の経営自体は楽では無くなっている印象があります。

経営が苦しくなってからお金を借りるというのは心情的に非常にシンドイものがあります。

当社は「無借金経営」ではなく、苦しくなる前の運転資金の「有借金経営」をお勧めしております。

無借金経営を目指す?

無借金経営は余計な利息を支払いませんし、何より「借金がある」という心的ストレスがありませんので、いつかは無借金経営を目指したいものですが、現実的には開業時の内装や医療機器の設備投資などの初期費用を10年〜15年のスパンで返済されているのではないでしょうか?

これだけでも大変なのに、さらに運転資金を借りることに対して抵抗があるというお気持ちは理解できます。しかし借入れと上手く付き合うことから目を背け適正な事業資金を確保できないことの方が、借入をしないことよりクリニック経営を悪化させる要因になると考えます。


苦しくなる前の「有借金経営」をお勧めするポイント

.リニック経営の経営判断を正常に保てる、選択肢が広がる

お勧めする一番の理由はクリニックの「経営判断・選択肢」に影響するというものです。

当社の経験則ですが・・・本来クリニック経営が下向きになった時こそ、その原因を追究し、広告宣伝や人材教育など、売上回復のテコ入れを行うべきと考えますが、苦しいときは先ず経費の節約に目を向ける傾向にあります。

お金が無いのは首が無いのと同じ。一番のインパクトは人件費をカットすることですが、頑張ってくれているスタッフの人件費をカットしてV字回復したクリニックは見たことありません。

苦しいときに経営判断を誤らないように、回復に向けた事業資金を予め用意しておくことは経営者の仕事ではないかと考えます。

△い兇箸い時に、短期間でお金を借りられる

銀行借入の一番ハードルが高いのは、初回の申し込み時点です。一度借入れの審査を経て、返済実績があれば、多少苦しい状況であっても借入をしてくれますが、借入の初回が経営不振だと借入れ事体が非常に難しいものとなります。

余程余裕のあるクリニックであれば話は別ですが、少額でも良いので予め借入れの実績を作っておくことお勧め致します。

5╂疂册阿了餠發諒申牴修慮果(家計からの持ち出しNG)

動物病院は一般的に春から夏にかけての繁忙期とそれ以外の閑散期では資金残高に変動があります。この場合、事業資金の不足分を家計からの一時的な持ち出しで賄っているケースを良く見ますが、これはお勧めできません。

特にクリニックを株式会社などの法人化しているケースに言えることですが、家計の収入は院長先生の給与(役員報酬)に個人の税金である所得税&住民税と社会保険料(健保/年金)を課された後の手取額となります。諸々の負担をした家計費を事業資金に回すことは非常に資金効率が悪く、勿体ない運用と言えます。そうならないためにも繁忙期と閑散期の差をならす程度の余裕資金は確保しておくべきと考えます。

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借金があると無いのでは、経営に対する意識に違いがあると考えます。毎日の診察だけでもヘトヘトですが、院長先生は経営者としての側面もあります。重要なのは院長先生が経営面から目を背けず、タイムリーに経営数値を把握し、資金状況を見ながら経営判断を下すことだと考えます。

適度な緊張感の中で、経営数値に目を向ける意味でも借入れは有用と考えます。

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現在の運転資金の調達金利は1%台です。100万円の借入で年1万円程度です。

借入れた100万円をクリニック経営に上手に利用すれば1万円を補てんすることは容易ではないでしょうか。クリニック経営のお守り代としては格安と言えます。

「有借金経営」のススメ、多少刺激的な内容であったかもしれません。しかし、成長されているクリニックは「借入金と上手く付き合っている」印象があります。院長先生の性格的に余分な負担を好まない方もいらっしゃいますので、無理やりお勧めするものではありませんが、頭ごなしに毛嫌いせず、売上高の10%〜20%の程度、適度な金額であればクリニック経営の潤滑油に成り得ると考えます。

事業資金のやり繰りはストレスのかかるものですが、これらを二人三脚で一緒にサポートしてくれる税理士などのパートナーの存在がそばにいると良いかと考えます。


ご不安事などありましたらお気軽にご相談いただければ幸甚に存じます。

 


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