前コラムでは、苦しくなる前の運転資金の「有借金経営」を紹介致しました。
運転資金が苦しくなくとも、収支がトントン〜余裕の無い状況では、院長先生の意識が経営に向きにくい〜成長されているクリニックは「借入金と上手く付き合っている」といった内容を解説しております。
当コラムでは、どの程度が目安なのか適正額なのか?この辺りについて触れていきます。
<月売上高比>
月の売上高の何か月分の借入金があるかを見るものです
・4か月未満 健全
・6か月以上 要注意
・12か月以上 危険?
<借入金償還年数>
現状のキャッシュ水準(利益+減価償却費)で借入金を完済するのにあと何年かを見るものです
償還年数 = 借入金 ÷ (利益+減価償却費)
・5年未満 健全
・7年以上 要注意
・10年以上 危険?
<流動比率>
動物病院の短期的な支払い能力がどの程度あるかを見るものです
流動比率 = 流動資産 ÷ 流動負債
・150%以上 健全
・120%未満 要注意
・100%未満 危険
流動資産:現金、預金、売掛金、在庫など
流動負債:仕入れや外注業者に係る買掛金、未払金、スタッフ給与など
上記で目安を3つご紹介しましたが、一番シンプルなのは上記�,遼莊遒稜箴綛發魎霆爐砲垢襪發�です。
クリニックの売上高が年間3,000万円であれば、4か月分の1,000万円までは健全です。(結構借りれますよね?)半分の2か月分の500万円であれば全く問題ない程度ではないでしょうか?
一方で� 銑�の算式を試算していただき、要注意〜危険に該当する場合は融資に難しさがあるかも知れません。
ただし、その場合は適正額を超えているかも知れませんが、いざという時のために、どれだけの枠があるかは確認しておくことお勧め致します。場合によっては、傷口が広がる前に少額でも借りておく方が良い場合もあります。
無借金経営を目指す院長先生にはあまり馴染まない内容かも知れません。ただし、繰り返しになりますが、成長しているクリニックは「借入金と上手く付き合っている」印象があります。
節約することも経営者の仕事ですが、お金と上手く付き合う、操ることが経営者の本分ではないかと考えます。「現状有るもので回す」という段階から「いつでも次の手が打てる」「いざという時のための備え」としての資金の確保が必要と考えます。
事業資金のやり繰りはストレスのかかるものですが、これらを二人三脚で一緒にサポートしてくれる税理士などのパートナーの存在がそばにいると良いかと考えます。
ご不安事などありましたらお気軽にご相談いただければ幸甚に存じます。