動物病院「徹底税務調査」シリーズ2 | 事前準備の重要性 編 平成30年5月8日

動物病院「徹底税務調査」シリーズ2 | 事前準備の重要性 編

「徹底税務調査」シリーズ2回目は税務調査の事前準備の重要性について解説致します。

誤解を恐れずに申し上げると、税務調査は「交渉」の一面があります。調査官の指摘を一方的に受けるという訳では無く、こちらの判断や主張を抗弁することができます

一般の納税者の方や経験の乏しい税理士の方は、必要以上に怖がって〜身構えて「交渉の土俵」に上がる前から劣勢になっているケースがあります。

事前に書類を精査し、想定される問答を予め準備しておけば、当日の「交渉」を有利に進めることができます。

書類の事前準備

税務調査は通常は過去3年分遡って精査されます。

従って、当日は過去3年分の帳簿、証票類、契約書類、給与関係書類等を事前に用意しておくわけですが、準備段階で顧問税理士と打合せを兼ねて、一度ざっと確認することをお勧め致します。

これは「見られたくないものを隠す」や「誤った会計処理を改ざんする」といったものではありません。(これらは脱税行為〜重加算税対象行為となってしまいます)

例えば・・・

不足の資料がないか確認する(あれば、それまでに揃えておく)

ミスリードさせてしまうような、書き込み、メモ書き、付箋がないかチェックをする

誤った会計処理があった場合には、それに対しての経緯などを説明〜抗弁できる準備をする

売上高の計上時期や経費性の判断など、見解が分かれそうな事項については、税理士と事前に打合せを行い、方針と抗弁内容を決めておく

親族や関連会社などクリニック独自の取引は、その必要性や必然性を論理的に説明できる準備をしておく

交渉を心理的に有利な状態で行う

上記は、隠ぺいや改ざんなどではありません。繰り返しになりますが税務調査は「交渉」の側面があります。

調査官は少しでも「怪しい」と感じた事項については次から次へと質問をぶつけて来ます。

調査官の「交渉術」の一つですが、これらの質問に都度戸惑っていては、調査官にあらぬ誤解を招きますし、何よりこちら側が心理的な負担を感じて、まともな「交渉」を行うことができません

何気ない質問でも記憶が不確かであったり弱い場合は、たとえ潔白であっても口ごもってしまうのが心情です。質問のストレスから逃れようと余計な回答をして自ら傷口を広げてしまうこともあります。

逆に、帳簿や証票類が整然として、調査官の質問をきれいに返答していけば、心理的に有利な状態でこちらのペースで「交渉」することができ、調査官に「ここは叩いても出ないな(追徴が無いな)」の状態にもって行くことができます。

事前準備は非常に重要で、税務調査の結果を左右するものですが、これを端折ってしまう〜重要性を認識していない税理士の方もいます

当社では動物病院の税務調査に精通しており、院長先生のご不安の解消や不要な追徴課税から守らせていただいております。

税務調査でご不安、ご相談事ありましたらご遠慮なくお申し付け下さい。

 


関連記事
動物病院「徹底税務調査」シリーズ1 | 税務調査は怖い?日程の交渉 編

×
サービス内容
上へ